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Column

関西地方の自然の魅力、海、山、森、川、湖

ほとんどの観光客が、日本の建築物や歴史的名所を見に都市部を訪れます。日本は小さな島国ですが、季節で変化する様々な自然風景が豊富にあるのです。日本固有の宗教・神道は、山、岩、木、川、滝などの自然の中に宿る神々を崇拝します。神聖な魂が宿る荘厳な場所なので、最高の敬意をもって扱われるのです。

関西地方は、日本国内最大級の広さで、保存状態が良く、評価の高い自然地域を誇っています。 海、山、川、湖、滝、森林はすべて世界中の他の地域のものとは異なり、その違いを発見することは、日本の美しい自然を見たという特別な経験になります。

関西では、春の象徴的な桜、暑い夏の豊かな緑、秋の紅葉の鮮やかな赤、黄色、オレンジ、そして冬のすがすがしい白い雪景色が楽しめます。雄大な山々、緑豊かな森、美しいビーチ、素晴らしい湖、そしてラクダがいる砂丘などがあります(詳しくは後述)。

関西の大都市である大阪や京都の主要都市からわずか2時間で、これらの多様な風景に出会うことができるのです。 それではいくつか紹介していきましょう。

関西の海

関西地方の広大な海には、北に日本海、南に太平洋、大阪湾の内海、瀬戸内海があり、それぞれ特徴があります。松の木で覆われた小さな島々が点在する三重県の海岸線の神聖な美しさは、まるで水墨画のように見えます。それから、鳴門海峡の潮が強力な急いでぶつかってできる渦潮があります。この自然が織りなす驚異を、安全で快適な遊覧船から見ることができます。 日本海はまた別の光景があり、漁船が水でいっぱいになるほど荒波になる異質な海岸もあります。

関西には、特に高い山や象徴的な山はありませんが、和歌山県の高野山のように歴史的・文化的に重要な山があります。高野山は神秘的な雰囲気がある霊山です。 仏教を学ぶには静かで理想的な場所であることに加え、そこは多くの敗北した武将が追放された場所でもありました。高野山にはまた、数千の古いお墓が山頂にあり、歴史上の有名無名の武士を慰霊しています。

和歌山 橋杭岩

鳴門海峡渦潮

関西の国立公園

関西地方には7つの国立公園があり、ユネスコ世界ジオパークが1つ、日本ジオパークが2つ、そしてユネスコエコパークが1つ、他にも日本最大の湖と砂丘があります。渦潮や滝など、日本、または世界を代表する自然の観光スポットがあります。これらの自然景観には季節ごとに魅力があります。美しい景観を楽しむことができ、またさまざまな場所で他にはない豊富なアクティビティ体験をして、自然を楽しむことができます。

吉野熊野国立公園

1936年に創立された吉野熊野国立公園は、三重県、奈良県、和歌山県に跨っています。 奈良の吉野山は特に、その見事な桜とユネスコ世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」で有名です。瀞峡ではホバークラフトや遊覧船に乗り、澄みきった水から、浸食によって形成された密林がある絶壁を見ることができます。串本海中公園は、本州の最南端に位置し、さらに別の景観を見ることができます。この海域を流れる黒潮は平均を上回る水温をもたらし、公園はサンゴ礁と熱帯の海洋生物がいることで有名です。底がガラスになっているボートや海中観察船で、水中の素晴らしい自然現象を見ることができます。近くの大台ケ原山は日本百景のひとつに数えられています。また、むかし山伏が修行を行ったとされる大峰山は、三重と奈良の県境にありユネスコ生物圏保存地域(ユネスコエコパーク)に指定されています。

吉野の桜

山陰海岸国立公園

鳥取から京丹後まで日本海沿岸に続いている山陰海岸国立公園は、澄んだビーチ、多数ある入り江、魅力的な岩層、奇妙な形の島々や、神秘的な洞窟があることで有名です。首都圏より少しだけ大きい面積に、火山地形、岩石と堆積層などの様々な地質学的特徴と条件を含んでおり、2500万年以上前に日本がアジア大陸とどのようにつながっていたかを示しているのです。

瀬戸内海国立公園

日本で最初で最大の国立公園、瀬戸内海国立公園の海景は、10の県境にまたがり3,000以上の島々を含んでいます。瀬戸内海は昔から重要な交易と輸送路でした。この地域は温暖な気候と穏やかな海であるため、魅力的なリゾートやビーチが数多くあります。もう一つ人気の自然現象は、干満差によってできる巨大な鳴門の渦潮で、徳島県と兵庫県の淡路島の間の狭い鳴門海峡にあり、大鳴門橋から、または観光船から間近に見ることができます。

伊勢志摩国立公園

伊勢志摩国立公園は、静かな海に絵のような美しい島々が無数に点在し、複雑なリアス式海岸で知られています。2000年以上前に古代の日本人が神聖な神社のためにこの地域を選んだのも不思議ではありません。また伊勢神宮以外にも、三重県二見の沖にある、大しめ縄でつながった象徴的な夫婦岩があります。

英虞湾

大山隠岐国立公園

大山隠岐国立公園の一部、かつての火山 大山は、神々が住んでいたと言われています。自然、歴史、文化を感じることができる場所で、ハイキング、トレッキング、サイクリング、クルージングなどの現代アクティビティと、文化や伝統的な体験と両方を楽しめる場所です。
国宝に指定されている三徳山三佛寺の投入堂は、高く険しい崖の小さな洞穴にあり木製の柱で支えられています。米子水鳥公園にある、西日本でも有数の野鳥の生息地を訪れ、季節の渡り鳥を見てみましょう。大山隠岐国立公園は隠岐諸島もあり、約40〜80kmの沖合に大小180余りの島々があります。日本海の波と風により削り出された島々の壮観な風景があり、島を囲む海は手つかずでとてもきれいです。島では、多彩なマリンスポーツや陸上でのアクティビティを楽しめ、さらに魅力的です。

大山隠岐国立公園

スキーは、好きですか?

次は海から山へ。関西地方で一番のスキー場は琵琶湖の北西にある滋賀高原にあります。スキー場は広い敷地にあり、51台のリフトとゴンドラで標高1340mから2307mの高さまで上がり、日中はもちろん夜のナイターもあり雪遊びを満喫できます。シーズンは11月中旬から5月下旬まで。主要都市からは電車やバスでアクセスできるので便利です。用具一式は現地でレンタルすることができます。宿泊施設、レストラン、トレイルや眺望も充実しています。画面が開いているうちに今すぐ予約しちゃいましょう!

最大にして最高

関西圏最大の都市、大阪は、大胆かつ外交的な個性で知られています。また大阪人は、全てにおいて最大の、最高の、最古の、最良の、偉大なものが大阪にあると自負しています。テキサスの日本版だと思ってください! たしかに、関西地方はおいしいレストラン、魅力的な歴史、最高の風景、素晴らしい国立公園を誇り、それをより楽しめる多彩なアクティビティがあるのです。

最大の湖

日本最大の湖、琵琶湖は400万年前に成形された世界最古の淡水湖の一つであり、1000種類を超える多様な生態系を誇っています。琵琶湖固有の46種の魚、軟体動物、水鳥などが葦などの中に生息しています。1993年にユネスコのラムサール条約に指定され、湖とその周辺は穏やかで美しく、周囲の山々から118本の小さな川が流れこんでいます。 湖では、サイクリングからSUP(スタンドアップパドルサーフィン)、カヤック、たくさんのマリンスポーツなど、年間を通してさまざまなアクティビティを楽しめます。

琵琶湖

古道

紀伊半島とその周辺には、未だ手付かずの森林や雄大な山々、険しくも素晴らしい海岸があります。半島の東側は三重県、西側は和歌山県が占めています。その間を通っているのは、古代の巡礼ルート、熊野古道。古に天皇が京都と伊勢神宮の間を巡幸された道に沿ってあなたを導きます。この道は後に伊勢を訪れた武士、商人、平民が使いました。道の大部分は石で念入りに舗装され、大雨による浸食を防いでおり、昔の日本の人々にとっていかに重要であったかを現在の私たちに思い出させてくれるのです。熊野古道の南端ある和歌山県の熊野那智大社には、幅13m、落差133mの絶壁を流れ落ちる日本一の滝があります。那智の滝は熊野那智大社の社有林である常緑広葉樹林に囲まれているため、長く保護されています。

熊野古道

熊野三山を目指す古代巡礼ルート熊野古道を歩くと、とても神秘的な体験ができます。たとえば、伊勢神宮からはじまる伊勢路のように、そびえ立つ木々や青々としたシダに囲まれた石畳の道沿いに、日本の自然、歴史、文化を体感することができ、人生を変えるような体験になるでしょう。

原生林、淡水湖、砂丘とラクダ

関西地方は、実に多種多様な景色があります。原生林や素晴らしい淡水湖からラクダがいる砂丘にまでわたります。鳥取県の最も有名な観光名所は、鳥取砂丘で、幅2km、約16kmの砂地が日本海沿岸に広がり、高いところで50mほどの高さがあります。このユニークな天然の砂山は、日本最大の砂丘であり山陰海岸国立公園の一部です。日本には見られない独特な景色は、海の潮汐と海岸風によって絶えず形を変えています。ここには本物のラクダがいるので、ラクダに乗ることもでき、パラグライダーやサンドボード(砂の上でするスノーボードのようなもの)をしたり、砂丘から砂丘センターやその展望台までのリフトを楽しんだりすることもできます。

鳥取砂丘

野外アクティビティ

この地域は、関西の豊かな自然を楽しめるアクティブ体験を提供しています。サイクリング、トレッキング、スタンドアップパドル、カヌー、さらにスキーやシュノーケリングなどの体験があり、地域全体で積極的に宣伝しています。もちろん、他の国でもこのアクティビティをすることができますが、その違いは周りの景色や、その提供方法も日本流だという事!優れたネイチャーガイドが案内するさまざまな観光ツアーが、関西のダイナミックな自然環境への訪問をいっそう楽しくしてくれます。

関西地方の自然には、古から認められ、そして現代の私たちが今日でも感じることができるスピリチュアルなものがあります。提供されているさまざまなアクティビティは、単純に私たちの楽しみを高めさせます。他国の土地で長い間崇拝されてきた、自然の中にただいるという事実が感動的なのです。同様に、関西の自然の絶景、海、山、森、川、湖についても何か不思議なことがあります。本当に理解し、良さを理解するためには、自分自身でぜひ経験してみてください。

ラフティング

※この内容は、オリジナル英文を翻訳した文章です

Writer

Chris Glenn

クリス・グレン ライター / インバウンド観光アドバイザー

オーストラリア出身。93年より名古屋市在住。
英語と日本語を使いこなすバイリンガル ラジオDJとして活躍するほか、日本の魅力を語る外国人としてNHK「ブラタモリ」などテレビ出演も多数。オーストラリアではコピーライターとして活躍し、10,000本以上のCMを手がけた。

近年は、訪日外国人の受け入れ環境整備、地域の魅力の掘り起こしと磨き上げ、外国人目線での情報発信に関するアドバイス等を行う、インバウンド観光アドバイザーとしても活躍中。外国人のニーズやセンスにマッチした英文ライティングにも定評があり、観光関連の情報誌や自治体、DMO等の運営するWEBサイトへの執筆も多数おこなっている。

著書に「城バイリンガルガイド」(小学館)、「豪州人歴史愛好家、名城を行く」(宝島社)、「The Battle of Sekigahara」(英語版)がある。